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教皇フランシスコによる執り成し

”Prophetic Intercession(預言的執り成し)”(シリル・ジョン著、2018年10月発行)第2章

教皇フランシスコは、中東の平和と調和のために共に祈ろうとイスラエルのペレス大統領とパレスチナのアッバス大統領をバチカンに招いて、新たな歴史を刻みました。二人の大統領もその招待を迅速に心から受け入れ、聖霊降臨の主日である2014年6月8日にバチカンに飛び、教皇と共に祈って世界中を驚かせました。私たちはイスラエルとパレスチナとの間の長引く緊張をよく知っています。ペロトの後継者が平和のために二人の指導者と祈ったのですが、それはバチカンの庭での2時間に及ぶユニークな儀式でした。

パパ様は、2014年5月に聖地に赴いたとき、二人の重要人物を祈りに招いて言われました。「平和の君が誕生したこの地において、アッバス大統領とペレス大統領、あなた方お二人をお招きし、平和の贈り物のために神に向かって私と共に熱烈な祈りを捧げていただきたいと強く望んでいます。私はこの祈りの出会いの中であなたがたをお迎えするためにバチカンの私の家を提供いたします」。教皇は聖地からローマに戻る飛行機の中で次のとおり明言されました。「この集まりの目的は、祈ることであり、仲介することではありません」。「お二人の大統領と私は祈るためにだけ集まるのであり、私は祈りが重要であることと、祈りが助けになることを信じています。その後、お二人は帰られます」と付け加えられました。

実際、教皇フランシスコの教皇職において執り成しが優先されているのを見ますが、それは際立っています。2013年3月14日、教皇として選出されたすぐ後、聖ペトロ大聖堂の中央のバルコニーから短いスピーチをされた間、教皇フランシスコは、聖ペトロ広場に集まっていた人々に、教皇職の最初に当たって御自分のために祈るよう強く求められました。「それでは、私は祝福を与えたいと思いますが、でもまず、皆さんにお願いがあります。この司教がその民を祝福する前に、神が私を祝福してくださるよう、皆さんが主に向かって祈り求めてください。自分たちの司教のために祝福を願う人々の祈りです。沈黙のうちにこの祈りをいたしましょう。皆さんの私のための祈りです」。人々が新しい教皇のために祈る間、パパ様は頭を垂れ、沈黙のうちに立っておられました。

世界中の何百万人もの人々が2013年6月2日の日曜日の5時(ローマの現地時間)に厳粛な聖体礼拝の時間に参加しました。教皇フランシスコはローマの聖ペトロ大聖堂からこの前例のない世界的なイベントを導かれました。歴史上最大だったかもしれないこの祈りの行動において、カトリック信者は、人が住んでいるあらゆる大陸の小教区聖堂やカテドラルにおいて御聖体の前で祈りました。「一人の主、一つの信仰」というテーマで行われたこの新たな取り組みには世界中の小教区や修道会や信徒組織も関わっていました。グローバル規模の聖時間に参加したカトリック信者は、パパ様が選ばれた二つの意向のために祈りました。最初の意向は教会のためのもので、教会がもっと美しく、汚点も欠点もなく、聖で、非難するところのないものとして世界の前に立つことができるよう、教会が主の言葉にもっと従順であるようにと祈りました。二番目の意向は、「戦争、人身売買、麻薬密売、奴隷労働の被害者」のため、さらには「職のない者、老人、移民、ホームレス、囚人、疎外されている人々」のためでした。

教皇フランシスコは、シリア、中東、世界中での平和のための断食と祈りの日を再び宣言し、2013年9月1日のお告げの祈りの中で、言われました。「兄弟姉妹の皆さん、このために私は全教会に向けて宣言することを決めました。次の9月7日、平和の女王マリアの誕生を祝う前の徹夜祭に、シリア、中東、世界中での平和のための断食と祈りの日とします。一人ひとりが、それにはキリストを信じる仲間たち、他の宗教の信者たち、善意の全ての人々も含みますが、どのような方法であれ可能な方法でこの新たな取り組みに参加するよう招きます。2017年9月7日、パパ様は19時から24時まで聖ペトロ広場でこの祈りを御自分で導かれました。教皇のアピールに応えて、人々は世界中のいくつかの場所に集まり、この意向のために祈り断食しました。その祈りへの答えは私たち皆が見ているとおりです。

2014年6月1日、ローマのオリンピックスタジアムで5万人以上のカトリック・カリスマ信徒に面して、教皇フランシスコは、参加者たちが異言での賛美と祈りをもって教皇に向かって祈る際、ステージの上で跪きました。執り成しの力に対する何という謙遜と信仰でしょう! 教皇フランシスコは、聖パウロが一テモテ2・1~3で私たちに語ったことを完全に理解しておられます。明らかに、聖パウロはすべての人々のための執り成しを奨励していますが、全ての信者にとっての執り成しの最大の優先事項は、権威のうちにある人々のために祈ることだとパウロは提言しています。

アブラハム・リンカーンは、合衆国のような大きな国を自分自身の力では運営できないと理解していた大統領でした。南北戦争の時にホワイトハウスを訪れた、アブラハム・リンカーンの友人が次のように記録しています。「ある日、私は落ちつけず、眠れませんでした……。大統領が寝ていた私室から低い声が聞こえてきました。無意識のうちに私は近づいて行って、今日まで決して忘れたことのない光景を目にしました。開いた聖書を前にして跪いている大統領の姿でした。大統領の背中は私に向いていました。私は決して大統領の祈りを忘れないでしょう。「ソロモンが知恵を求めて祈り叫んだ時にそれを聞かれた神よ、お聞きください。……あなたの助けなしに私はこの国を治めていくことができません。私に耳を傾け、この国を助けてください」。国のために国民の祈りを求める必要を理解して、1789年以降、祈りと断食と感謝のための大統領による全国的な呼び掛けがこれまでに134回ありました。

使徒言行録12・1~19にはペトロが牢にいたときに、教会全体が昼も夜もペトロのために祈ったとあります。もしかしたら私たちは、社会事業、教育、健康、メディア、さらには福音宣教の領域で活動することをしきりに求めてきたものの、聖パウロが私たち信者にするよう声を大にした最も重要なことを無視していたのかもしれません。以前私が書いた執り成しについての記事に付いた見出しは、「荷車の前に馬を置きなさい」でした。馬(主要な原動力)は執り成しです。馬が動こうとしないのに、どうやって荷車を動かすというのでしょうか? ですから、私たちの優先事項をきちんとしましょう。政治的、世俗的、霊的な権威を持つ人々全員のために、そして世界全体のために祈り始めましょう。違いをもたらすことになるのは祈る教会です! 教皇フランシスコの力強いメッセージを心に受け止め、私たち全員が執り成しに真剣に取り組むことを私は望んでいます!

Prophetic Intecession

訳:高浜武則

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