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反ユダヤ主義だったキリスト教会

キリスト教がユダヤ性を回復したとき、ユダヤ人とクリスチャンは一致できると思うので、関連情報を提供させていただきます。

1997年から1998年にかけて反ユダヤ主義やイスラエルに関する新聞記事が増えていたので、三つほどご紹介します。

<1997年3月30日付カトリック新聞>

スイス司教協議会は、ユダヤ人大虐殺の犠牲者の遺族にゆるしを願った。(途中省略)

スイス司教団は、反ユダヤ主義が大虐殺の発生を早め、教会にもその責任があることを認め、「私たちは、ここ数世紀にわたって、キリスト者や教会当局がユダヤ人の迫害や疎外に加担し、反ユダヤ的感情を醸成してきたという事実を無視してはいけません」と言明した。(以下省略)

<1997年11月11日付日本経済新聞>

イスラエルとローマ法王庁(バチカン)は十日、イスラエル国内でのカトリック教会の法的地位を認める合意文書に調印した。イスラエルがエルサレムでカトリック教会を法的に承認したのは建国以来初めて。(途中省略)

イスラエルと法王庁は関係改善の動きを続けており、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世は、反ユダヤ主義に対するキリスト教の責任を認める発言を行った。

<1998年3月29日付カトリック新聞>

第二次世界大戦中のホロコースト(ユダヤ人大虐殺)に関して長く待たれていた文書を教皇庁が3月16日に発表し、ナチスによるユダヤ人迫害に抵抗できなかったキリスト者に代わって悔い改めを表明した。同文書は、数世紀にわたった教会の反ユダヤ的姿勢が、約600万人のユダヤ人が犠牲になったナチスの迫害政策に対してキリスト者が精神的にも具体的にも抵抗しなかったことの一因となった可能性があると認めた。(以下省略)

次に、1997年10月30日からバチカンで開催された教会間シンポジウム「キリスト教世界における反ユダヤ主義の根源」で31日、教皇様が行った演説の抜粋をカトリック新聞から部分的にご紹介します。

「このシンポジウムの目的は、キリストの教会とユダヤの民との関係について正確な神学的解釈を行うことです。その基礎は、第二バチカン公会議の『ノストラ・エターテ』(キリスト教以外の諸宗教に対する教会の態度についての宣言)に示されていました。

キリスト教世界においては、ユダヤの民に関する新約聖書の記述の誤った不当な解釈やそのつくり上げられた有罪性が長い間流布したために、ユダヤの民に対する敵対感情が生み出されてしまいました。こういった感情が、多くの良心を弱めることにつながり、結果として、本質的に反キリスト教的と言える異教的な反ユダヤ主義にあおられた迫害の波に欧州全土がさらされたとき、一方で自らの生命も顧みずに迫害された人々のために何でもしたキリスト者がいたにもかかわらず、多くの人々の精神的抵抗は、人類がキリストの弟子たちに期待していたものではありませんでした。

イエスがユダヤ人で、彼が生きていた環境がユダヤ教世界だったことを、単純に偶発的な文化上の事実と見なし、主の人格についての信仰上の伝統を、そのアイデンティティーを失うことなしに他の宗教的伝統で置き換えることができると考える人たちは、救いの歴史の意味を誤解しているだけでなく、さらに根本的には、受肉の真理を攻撃さえしていると言えるのです。」

ついでに参考文献もご紹介しておきます。いずれもメシアニック・ジューによるものです。

1 『福音とユダヤ性の回復』(デイビット・スターン著、横山 隆 監訳、マルコーシュ・パブリケーション発行)
注意:日本語訳では、メシアニック・ジューをユダヤ人キリスト者としていますが、誤解を招く表現だと思います。メシアニック・ジューは自らをキリスト者と区別し、シナゴーグでユダヤ人の伝統によりイェシュア(イエス)を礼拝しています。

2 『教会が犯したユダヤ人迫害の真実』(ミカエル・ブラウン著、横山 隆 監訳、マルコーシュ・パブリケーション発行)
註:この中で著者は、「私は、全世界的にクリスチャンたちが過去あるいは現在、ユダヤ人に対して犯した罪を悔い改めるならば、ユダヤ人がイスラエルの過去あるいは現在の、イエスに対する罪を悔い改める日が速やかに来ると確信しています。唯一、血を洗い流すことができるとすれば、それは教会による悔い改めの涙なのです」と述べています。