• 思いがけず聖霊の風の恵みを受けたカトリック信徒が、聖霊刷新とは何か、Jacky のニックネームで具体的に説明するサイトです。テーマは、預言的執り成し、預言、いやし、悪霊からの解放、イスラエル、アメリカ、メシアニックジュー、エキュメニズム、マリア崇敬、聖マリアの汚れなき御心の勝利、第二の聖霊降臨など多岐にわたります。聖霊刷新関連の本もたくさん紹介しています。

信仰が試されるとき

これは、現在、全米で最も大きな教会の一つとなっているカルバリー・チャペルを牧会しているチャック・スミスという牧師が、まだ小さな教会で不毛の17年間を過ごしていた頃のお話です。

教会員が17人に減り、しかも、そのうちの5人は私の家族でしたので、経済的必要を満たすため、私は社会で働き口を見つけなくてはなりませんでした。幸いなことに、早朝から昼の2時までの仕事が見つかったので、午後と夜の時間になんとか牧会だけは続けることができました。

そのうち、勤務先の会社から、経営ポストにつかないかという誘いが舞い込んできました。私にとっても非常に魅力的な話で、待遇もかなり良いものでした。ただし、牧師を辞めて経営の仕事に専念することが条件となっていました。

私は考えました。「私には借金がある。牧師としても成功していない。教会の状態も悪くなるばかり・・・。神は私をビジネスマンとして召しておられるのかもしれない。請求書の山と小さい我が子の必要を考えれば、これは私たちのために開かれた新しい道かもしれない」と。

ある日のことです。夜明け前だというのに、借金のことや今後の生活に不安を覚えるあまり目が覚めて眠れなくなってしまった私は、ベッドを抜け出し、居間に行って腰を下ろしました。それから机の引き出しを開けて請求書を取り出し、その合計を出してみました。全部で416ドルになりました。「やっぱり間違いない。もうこれ以上牧師を続けることはできない。今日こそ、経営の仕事について役員だちと話してこよう」と私は考えました。

家族全員が起き、妻が朝食の準備をしていました。愛する子供たちの姿を見ていると、電話が鳴りました。電話の相手は私か元気でいるかと尋ねたあと、「主は、私たちにあなたのことを覚えるよう導かれました。それで、昨日あなたあてに速達で426ドルの小切手を送らせていただきました。そのことをちょっとお知らせしておこうと思いましてね」と言いました。

お礼を言って電話を切ると、私は台所へ行き、妻を抱き締めて神を賛美しながら台所中をワルツで踊り回りました。「もう大丈夫だ。借金はすべて返済できる。その上、外で食事ができるほどのお金も残る。主よ、あなたは偉大です。感謝します。何とあなたはすばらしいのでしょう。何という祝福でしょう」。

1時間ほどして、私かいくぶん落ち着きを取り戻した頃、神は私の心に語り始められました。

「あなたはどうしてそんなに興奮しているのか。彼らがお金を送ってくるとどうしてわかる?」
「どうしてって、主よ。あなたは私をからかっておられるのですか。彼らは古くからの友人だし、皆いい人です。私は彼らを信頼しています。お金を送るつもりがなければ、私にわざわざ電話をかけてきて、あのようなことを言うはずがありません。主よ、彼らの言葉は信用できるんです」。

それから主は、私を打ち砕かれました。
「今朝あなたは目を覚まして、もう一度眠りにつくことができなかった。あなたはふさぎ込んで、動揺していた。私があなたの必要を満たすという言葉をあなたは知っていたはずだ。だが、私の言葉の故に、あなたが台所で妻とワルツを踊るのを私は見たことがない。あなたが力あふれて私を賛美する姿を見たことがない。しかし、あなたは人の言葉をもらった。するとどうだろう。あなたはこのように興奮している。あなたは一体どちらの言葉を信頼するのか」。

これは彼にとって人生を変える教訓となりました。彼は言っています。「ある部分だけ信頼するということはできません。すべてを信じるか、全く信じないかのどちらかです。イ言仰に関するキリストの教訓も、同じことを言っています。水の上を歩くヘテロの信仰です。子供のような信仰を持つこと。単純でまっすぐな信仰。それだけなのです」と。

「わたしの神は、御自分の栄光の富に応じて、キリスト・イエスによって、あなたがたに必要なものをすべて満たしてくださいます」(フィリピ4・19)

引用元:「収穫の時代」(チャック・スミス著、プリズム社)